年始の出荷ですが、「この年末に年明けでも出荷してもいいよ」っておっしゃてくださったお客様優先に出荷させていただきます。

とりあえず、出荷の為の再準備・及び来年の出荷の為の準備をさせて頂く為、早くて1月20日以降の出荷開始となります。

この12月は、18年間やってきてtop3に入るくらい大変な12月です。

例年の2日分水揚げしても1日分の出荷量確保できるかどうかですし、日付指定で出荷せなあかんのにむき身量が足りず、出荷用の殻付き牡蠣を剥いてなんとか出荷したりしてます。

ですので、2日分水揚げ・その後死んでいる貝との選別など、例年に比べ非常に効率が悪くて日産の生産量が全然伸びず、いつもご注文いただいているお客様のご注文もお受け出来ず、申し訳ございませんでした。

なぜ?このような事態になったか推測すると、「ひとつも台風が来なかった。」

白石湖は船津川でつながっている汽水湖です。

ですので、水の交換が非常に悪く、真夏になると水温が非常に上がりやすく、牡蠣にとって非常に過酷な状況になり牡蠣が斃死しやすくなります。そんな時に、台風による冷たい雨水の流入と強風による湖水の攪拌により、湖水の水温を下げる効果があるのですが、今年は台風が1個もかする事もありませんでした。

 

「魚による牡蠣の稚貝の食害」

夏場採苗した牡蠣の稚貝がチヌやカワハギ・ふぐに食べられてしまい、水揚げするときには付着させたホタテの板だけなっています。(個体数の減少)

以前は、夏場採苗した種牡蠣を9月末頃に来年の出荷用に準備作業しても大丈夫でしたが、年々被害がひどくなり、去年は(つまり今年出荷している牡蠣)11月上旬でも食べられ、今年は11月下旬でも食べられてます。魚の活性を下げる水温が徐々に上がっているのでは?

対策として、ちぬなどは警戒心が強いので威嚇用の網を今シーズンから張ってますが、あまり効果が無いようです。

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威嚇用の網にひっかかった、チヌ?(大雨の後なんで泥かぶってます。)